プロフィール

N

Author:N
東北出身関東在住
趣味は旅に出る事

最近のコメント
最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告  

サイレント
出来心で大分前に書いたss
元ネタはテニヌの神尾と伊武

色々考えてるうちに、
これ虹無理だわ
無理無理
テニヌとかよくわかんねえ
という事になり途中で変更
一度神尾と伊武で書いたから一部直し忘れてそうなってるかも試練
いいよもう><

現時点では全く何の問題もないが後に多分色々問題になる気がする
だって時期とか大会とかよくわかんねえ><

続きをちらっと考えてるけど全然進んでない
ほんとにちらっとしか考えてないせいだと思う
中学生の青臭さとか未熟さとか背伸びのしたさとか危なさとかそういうのを書きたいんだがショタが好きなわけではありません
断じて

読みやすさとか考えて句読点をなるべく増やす事にしました
いや、あんまかわんないかも
ごめん><



サイレント


 強い日差しが嫌いだという彼が、進んで日の当たる場所に座っている。
 今日のような日は、彼ならば迷うことなく日陰を選ぶ。すぐそばに大きな日陰があるのが見えない筈もない。
 けれど彼の連れは、それを『単なるいつもの気まぐれだろう』と、別段気にも止めなかった。
 彼は先ほどから体制を低くしたまま、もたれ掛かるようにフェンスを掴み、グラウンドを眺めていた。何が面白いのか分からないが、それに熱中した様子だった。
 黒崎はしばらく日陰になっている側の壁によりかかってぼんやりしていたが、空腹に耐えかねたのか、横に放置していたコンビニのビニール袋の中から食物を取り出し、そして志木に、食べるかどうかを聞く。
 返事は無かった。離れているが距離は遠くはない。聞こえていないはずはない。何を言っているのかは聞き取れないが、時折志木が小声でぶつぶつと何か呟いているのさえわかる距離だ。
 返事がないのなら、きっといらないのだろうと、黒崎は一人で食事を始めた。一人でもくもくとする食事は味気なかったが、どちらにしろ一緒にいるのがこの状態の志木であるのなら、あまり変化はないように思われた。
 グラウンドでは、先ほどから、どこかのクラスが体育の授業をしているようで、かけ声がこの屋上にまで聞こえてくる。
 瞬きせず見入る志木に『一体そんなものの何が楽しいんだ?』と思った。しかし、口には出さなかった。とりあえず、味気ない食事を済ませてしまおうと、もくもくとサンドイッチを口に運ぶ。
 その時にふと、志木が辛うじて聞き取れる音量で呟いた。意外な台詞だった。そしてなんの前振りもない。
「失恋したんだ」
 思わず、手を止める。
「何?」
 聞き取れなかったわけではなかった。ただ驚いただけだ。
「…」
 志木は少し振り返り、「二度も言わせるな」と言わんばかりに睨んだ。けれどそれも一瞬のことですぐ視線の方向を戻した。
「…」
 また、沈黙。
 ビニール袋の上に食べかけのサンドイッチを置く。
「なぁ」
 それが残酷なことは重々承知ではあった。けれど、それ以上に好奇心が大きかった。一体、この気難しい気性である彼を捉えるのはどのような人間であろうと、気になって仕方が無かった。
「同じ学校?」
 志木は答えなかった。それでも尚、黒崎は続ける。
「同じ学年?」
 答えはない。その代わりに、またぶつぶつ何か呟いている。やはり聞き取れないが、それが答えているわけでないことは分かる。もしかしたらうるさい、とでも言っているのかも知れない。
 そんなことには慣れている。
「いつから?」
 そう聞いた時、ようやく志木がはっきりと聞こえる声で「ノ昨日」とだけ答えた。
 更に突拍子もない答えに黒崎の眉間に皺が寄る。
「昨日って、そんないきなりノもう告白とかしちゃったわけ?」
 淡々と志木は答える。無表情で、いるからそれが他人の事であるかのように聞こえた。
「思ったら、その時点でお仕舞いなんだ」
 それに、黒崎は閃いたように「ああ、既に彼氏持ちなんだ」と言う。
「でもそれでも、まだ失恋したって決めるのは早いと思うぜ?チャンスはあるかもしれないし」
 恐らく、黒崎なりに励ましているつもりなのだろう。
 否定するように、フェンスが軋んだような音をたてる。その音がとても大きく聞こえた。
「なぁ。泣いてんのかよ?」
「誰が?」
「どうして?」
 志木が言う。普段と変わらない。
 そしてまた再びぶつぶつ言い出した。内容までは分からない。
 ふと、神経を耳に集中させてみる。志木に悪い気などしなかった。無意識の行動だった。
 ぶつぶつとしか聞こえない音が、先ほどより僅かに鮮明になる。
『全く…』
 理不尽だ、とその声は言った。
 何が?と黒崎が思ったが、大きく鳴り響いたチャイムの音で我に返った。授業終了の合図だった。
 志木はそれが合図だと言わんばかりに立ち上がり、制服のズボンの膝の辺りを軽くはらった。
「じゃあ、俺先にいくから」
 いつもと変わらない。口調、表情。行動。
「どこに?」
 つい聞いてしまった後に、その質問がばからしいことに気が付いて思わず口を右手で押さえた。
「部室」
 答えて一人足早にドアに向かう。黒崎を待つつもりなど最初からないようだ。
「ちょっと待てよ!」
 待つはずなどないと分かっているのに黒崎は呼び止め、まだ食べかけのサンドイッチや、買ってきた飲みかけの缶ジュースを袋の中に慌てて詰め込もうとした。慌て過ぎて、ジュースの中身を床に打ちまけ、更に慌てる。
 ドアのあく音は耳に入らなかった。
 バタン、と閉まった音だけがやけに頭に響いた。
スポンサーサイト
ss CM(0) 

New LogTop LogOld Log

COMMENT


PREV PAGE   TOP   NEXT PAGE

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。